の、ある一日


登場人物

♂瀬川 真也(せがわ しんや):ジャンクフードが好物。20歳
♀瀬川 瀬菜(せがわ せな):ごく普通の女子児童。兄の事が大好き。10歳



CHAPTER2「人間は、生き物」


 
つい話し込んでしまったな・・・。
スーパーで加奈子と別れた真也は、
ジュースを持って瀬菜の部屋へ向かう。

コン、コン・・・
「帰ったぞー」
「お兄ちゃぁぁ・・・ん・・・」
「?」

真也が部屋に入ると、生臭い刺激臭が鼻をついた。
視線をベッドの側にやると、洗面器の中は吐いたもので
グショグショになっていた。

「ごめん、吐いちゃったの・・・」

瀬菜は、申し訳なさそうに報告する。

「あ〜〜あ〜、あ。わりわりぃ!」

真也はすみやかに後始末を始める。

「具合の悪いときは、電話しなさいって」
「なんか・・・外にいるのに急がせるのは悪いと思って・・・」
「今吐いたのか?」
「つい、さっき・・・。熱でふらふらだから、なかなか起きれなくて・・・」
「そか、遅くなってごめんな。まだ気持ち悪い?」
「吐いたら、すこし、すっきりした・・・」


真也は、瀬菜の吐いたものが溜まった
洗面器を持ってトイレに着いた。

便器に流す前に、洗面器の内容に視線を落とすと
あまり多くない未消化物が、スポーツドリンクと
胃の粘膜のカクテルに交じり合い、
ドリンクの甘い匂いと未消化物の匂いが混じった
有機的な刺激臭を放っている。

一言でいって、臭い。

真也は、妹を特に異性として意識するような
タチではなかったが、いつも長い黒髪に
シャンプーの初々しい香りをたたえた瀬菜と、
この激しく匂う吐寫物とのギャップに感心した。

生きるということは、こういう猥雑でグロテスクなものと
引き換えにしなければ得ることができない、
罪深いものなのかもしれない、と。

洗面器の中身を始末し、ついでに自分の小用を済ませ
トイレを出ようとした時ドアノブがガチャガチャ鳴った。

「お、お兄ちゃ〜ん・・・?」
「今、出るよ」
「うっ・・・ぁは、早くぅ・・・」

真也と入れ替わりに、前かがみでへっぴり腰の瀬菜が
お腹を抱え、真っ青な顔でトイレに駆け込んだ。
下痢がひどいんだな、可哀想に・・・。


 瀬菜は、トイレにかけこむなり和式便器の設置された
一段高いところへ上がり、あわててショーツとパジャマをおろした。
ショーツの内側は、お股からお尻にかけてうっすらと黄色く、茶色く染まっている。

真っ白く可憐な、瀬菜自身の、少女そのものといったお尻は
まるでショーツの内側を染める下痢の汚れとは無関係のようで、
両者のコントラストは、この娑婆の不条理を体現しているかのようだ。
しかし、このショーツの下痢の汚れは、まぎれもなく、
彼女の、小さく可憐なお尻の窪みから、染み出てしまったものなのだ。

膝に、ショーツとパジャマがまとまるかまとまらないかの間に
瀬菜は便器にまたがり腰を下ろしていた。

「うぅっ・・・んぃっ・・・!!」

シャァァ・・・ッ!シャパシャラシャラシャラーーーーーーーーーーーーーーーっ!!

お尻を下ろし、腰が落ち着く間もなく
瀬菜の、小さく可憐なお尻から
ゆるく炊いたお粥のような便が、一気に滑り出て
便器の中を一気にまっ茶色に染める。
腹痛の元が、一気にお尻の出口を滑り出る瞬間、
瀬菜は、腰から肛門にかけてのヒヤッとした感触に鳥肌を立てた。

ごろごぽごろごぷぶりぷぴぶりぶぴぴりりぃ・・・っ!!

「んはっ・・・ぁ・・・はぁ、はぁ・・・」

お腹に溜まっていた、未消化物たっぷりの液便と
ガスが激しくごぼごぼと、炸裂する。
便器の縁にも下痢の汁が飛び散り
和式便器の中の下痢便は、生臭く激しい匂いを放ち、
瀬菜の直腸体温によって白い湯気を立てていた。


真也が、新聞紙を換えた洗面器を設置し、
瀬菜のベッドのシーツや布団を整えていると
瀬菜が戻ってきた。

「お腹大丈夫か?」
「おなかピーピーだよ・・・げりがひどくなってきたみたい、
さっきよりも、ずーっとゆるいの」


瀬菜は泣きそうになりながら、
自分の腹具合を真也に告げ、ベッドに潜り込む。

真也は腕時計に視線を落とした。
「んじゃ、そろそろ医者行くべ・・・」
「んぅ・・・、おいしゃさんに行くべきだ。着替えなきゃだね」
「うん、じゃあ着替えなさい」
「ようし、着替えるぞぉ」

うなづきながらも、布団にぐったりと埋まったまま
瀬菜は真也を見つめる。

「・・・?何。着替るんじゃないのか」
「ン、にゃぁ・・・」
「ニャー?」
「着替えもってきてぇ・・・」
「自分で選んだほうがよかろう?」
「起きれにゃいの・・・」
「やれやれ・・・」

真也はドアの方へ向き直る。

「ピンクのくまさんパジャマでいいのか?」
「うん・・・っ!」


 病院に連れていく途中にも、瀬菜は車の中で吐いた。
瀬菜が赤ん坊の頃からかかりつけの先生に
診てもらい、薬を出してもらった。
胃腸にくる風邪で、今後流行する可能性が高いらしい。

「流行の最先端だな。さすが俺の妹」
「・・・お兄ちゃん、流行に敏感だっけ?」
「おう!オタク趣味はいつでも流行の最先端!
見逃したTVアニメはお兄ちゃんにいいなさい」

「いぇーい、お兄ちゃんさすが!vv」

助手席の瀬菜は、マニアの兄に拍手を送った。
そこは褒めるとこじゃねーぞ。

家に着くなり、瀬菜はすぐにトイレに入った。
真也はその間に瀬菜のベッドを直してやり、
スポーツドリンクや薬を用意した。

「う〜・・・」
難しい顔で、ふらふらと瀬菜はベッドに帰ってきた。

「どんな具合?」
「げりが止まらないよぅ・・・おしりからおしっこしてるみたい・・・」

トイレでしゃがんで、水のような便を激しく排泄している
小さな妹の痛々しい姿が、真也の脳裏を一瞬かすめた。

「さっきも吐いたし、下痢もひどいし、
薬飲んで水分補給して、休みなさい」

「うん・・・」

真也が薬と、スポーツドリンクを手渡すと
促されるまま瀬菜はドリンクで薬を飲んだ。
薬を飲み込み、グラスになみなみとそそがれたドリンクが
少し減ったところで瀬菜はグラスから口を離した。

「んん〜」
「そのまま、ポカリも飲んどけ、多めに」
「ぬるい・・・」
「下痢してるんだから、ぬるいくらいで調度良いんだぞ」
「ぬるいの、まずいもん・・・」
「聞き分けのねぇガキだな・・・」

真也はキッチンの冷蔵庫から氷をとってきて
グラスに放り込んだ。

「冷たくしたから、ゆっくり飲めよ。ゆっくり」

瀬菜は、小さくうなづきゆっくり慎重に飲み始めた。
が、慎重なのは最初だけで、結局喉を鳴らしながら
一度に飲み干してしまった。
彼女は喉の渇きが我慢できないタチなのだ。

「アホ。ゆっくり飲めといってるだろ」
「あいた」
「じゃあ、お兄ちゃんは自分の部屋にいるから
具合悪くなったら呼ぶんだぞ。後でおかゆをつくってやるから。」

「うん・・・、お腹が空いたら呼ぶね」

真也は、瀬菜にデコピンによる教育的指導を施し、自室へ戻った。


しばらく自室でくつろいだ真也は、
瀬菜の夕食を用意し自分の食事も済ませた。
食欲の無い様子の瀬菜だったが
玉子のおかゆとりんごを綺麗にたいらげた。
消化のよい食事が、空っぽの胃を癒してくれる事を
真也も瀬菜も祈った。

食事をすませ、洗い物と犬の散歩・食事の用意を
済ませた真也が自室でくつろいでいる間にも、
瀬菜が、隣のトイレに何度も足を運ぶ音が聞こえてきた。

深夜になるまで、真也は時々瀬菜の様子を見に行った。
瀬菜は、下痢をしてトイレにくりかえし通い
洗面器に一度吐いて真也を呼んだ。
瀬菜は真也の言いつけどおり、水分補給をまめにしていたので
ドリンクの大きなペットはみるみる減っていった。

「ちょっと、熱が下がったっぽい」
「薬が効いてるんだよ。顔色も少しましになった」
「でも、おなかはピーピーでひどいの・・・」
「水分補給しなきゃいけないからしょうがないよ
お腹の中の悪い物をいっぱい出して早くよくなろうな」

「うん・・・・」
「じゃ、俺はもう寝るから何かあったら呼ぶんだよ」
あ・・・

真也が自室へ戻ろうとすると、瀬菜は何か言いかけた。

「ん?」
「・・・・んーん・・・・何でもないよ。・・・お休み、お兄ちゃん」
「おやすみ」


 

CHAPTER3へ続く。

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